数学史も世界史や日本史と同様に高校のカリキュラムに取り入れられたら...

 高校時代に社会科目といったものをやったことはあるだろうが、最近代わりとして数学史を取り得れるのも悪い考えではないように思えるようになってきた.
 数学史ならば、社会性が身に付き難いという一面性を兼ね備えているのも否定できないが、世界史や日本史にない論理的に物事を考える習慣が身に付くという点ではいいことだと思える.勿論、数学や理科等の理系科目でも、論理的思考力は身に付く人は要るのだけれど、現代教育の世界では、教師はその役割を必ずしも果せていないのが実情だろう.理系離れが進んでいる事から直ぐに察しは付き、危機的状況下にあるこの問題に、どう対処していくのか注目が集まる.
 しかしながら、社会の代わりとして数学史を取り得れるなら、偏った知識しか身に付かず問題となろうことも考えられる.幾ら、数学史における社会との結びつきを考慮したってたかが知れているし、一般の書籍類では、数学者たちの歴史的背景を主として描いているわけだから、そこからの常識の獲得はあまり期待できないだろう.
 対策案として考えられるのは、身近なものに自発的に関心をもっと持つようし、日々物事に疑問を持つようにし、試行錯誤して過ごすといいんじゃないかと思える.これによって、足りない知識はカバーできるし、論理的思考力も身に付いて、一石二鳥だといえる.別の視点を取れば、数学の授業という限られた時間の中で、時間がないのもわかるが出来る限り数学者にまつわるエピソードを分野分野で説明すると興味がわく生徒も増えてくるのではないかと思う.ただ、皆に興味をもってもらう事は人間である限り到底無理な事は前提条件になってくるだろう.
 結論として、「数学者の日々の生活」や「その時代における社会情勢」等のエピソードが、話されるなら、少なくとも自分は興味が湧いてくる.そういった事から、理系への興味をもち始めるとよいのだろうかと思える.


有名な話として例えば、
朝が弱いデカルトは、『天井のハエの位置』を調べるために座標という概念を発見したし、一方で王冠の問題を考えていたアルキメデスは、風呂から飛び出して『ユリイカユリイカ(わかった、わかった)!』と裸で家まで帰ったとのことである.


アルキメデスの王冠の話←詳しくはここ.

取り敢えず、読んでみると数学史の楽しさがわかるかと思います^^
 
それと最後に数学史での良書という書籍を紹介しておきます.


数学をつくった人びと<1>    ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ
   数学をつくった人びと<2>    ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ
   数学をつくった人びと <3>    ハヤカワ文庫 NF285


各価格: ¥861(税込) 出版社: 早川書房
文庫(1巻): 421 p
文庫(2巻): 421 p
文庫(3巻): 392 p