本日、道路公団の民営化!?

 この道路公団の民営化に関しては物凄く興味ある事柄だと思われる.道路関係4公団が新会社6社に民営化、そして、公団の資産と負債を継承する独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構」が発足し、45年以内に借金の返済を目標にし、無駄な建設を抑制する目的がある.借金返済というのはいい心構えだが、最近日本道路公団公正取引委員会から、官製談合防止法に基づく改善措置を求められばかりで、新たに談合疑惑のあるコンクリート製橋梁工事における問題を引きずったままの民営化では、新会社における信頼の度合いが違ってくるだろうかと思える.その為に、民営化後も官製談合問題に関して、調査チームを発足させ実態把握に躍起になっているようだ.
 そもそも、民営化されることで我々にとってのメリットは何なのか...ご存知の通り、高速道路の利用料金の割安やインターチェンジが増設されサービスエリアからでも高速から降りられることなど数多くあるだろう.一方において、官から民へ移行することで、必要な財源は確保されるが、経営の維持が困難とされると高速のサービスエリアの店舗が縮小化されるといった側面もあってしまう.
 この郵政民営化と並んで改革の本丸と位置づけられ得る『道路公団民営化』は、当初は『7人の侍』と称される民営化推進委員会の発足によるものだったが、今では猪瀬委員と...あと一人の...誰だっけな...とまあ、二人になってしまったわけであるが、よく民営化ができたものだと思えてくる.当の本人も『民営化できるかどうかわからなかった』といっている.
 そ〜いえば、道路公団の14億円も掛けられた療養施設は一級建築士によると、6億円程度とされていたけれど、無駄に我々国民の交通料を利用するのも大概にと思う一方で、ファミリー企業に就職の公団OBの懐が潤ってるって、ふざけてるとしか言いようがないね.
 今回の民営化を足掛かりに、少しでも癒着が改善されるならと日々思うことである.