特殊相対性理論とは
一般的には、物理学科生の物理を学ぶ理由としては、『相対性理論』と『量子力学』という科学を支える2題テーマを学ぶことにあるようです。
その内の『相対性理論』を今回は紹介しますが、『相対性理論』の中には2種類あり『『特殊相対性理論』と『一般相対性理論』があります。
前者は『重力の影響を考えない』、つまり、ある観測者からみて等速で運動しているものを対象にしている理論です。
一方、後者は『重力の影響を考える』、つまり、ある観測者からみて等速或いはそれ以外の速度で運動しているものを対象にしている理論です。
この後者の方はまたの機会と致しまして、今回は『特殊相対性理論』についての記事を書いてみます。
それから『特殊相対性理論』を学ぶにあたっては大学で学ぶ『力学』と『電磁気学』の知識が必要なことはご了承下さい^^
さて、早速はじめさせて頂きますが、まずはテーマ分けをしたいと思います。
(ちなみにこの順番はアインシュタインの精神に沿っています)
①ガリレオ変換とは...
②ガリレオ変換の限界...
③マイケルソンモーレーの実験とその帰結...エーテルの存在の否定
④ローレンツ変換、ローレンツ収縮とは...
⑤回転群、ローレンツ群とは...
⑥相対論的運動学(ニュートン運動方程式の相対論版です)
⑦⑥の理論を用いた諸問題
⑧マックスウェル方程式の共変性(=相対論的電磁気学)
これらのテーマにそって以後、何回かに分けて紹介していきたいかと思います。
①〜④の方は過去の記事を参照して下さることを望みます。
次回は⑤からはじめさせて頂きますが、『回転群』や『ローレンツ群』を理解するためには数学的なツールの1つ『群論』をおさえないといけませんので、その概要や意味などを紹介するつもりです。
では^^