プラズマ物理学とは!?

物体は固体・液体・気体という異なる3の状態をとるといわれ、実はこれに続く第4の状態として『プラズマ』があります。


プラズマの起源は、紀元前4世紀にアレクサンドリア王に仕えていた偉大な哲学者アリストテレスがこの地球上の物質のアルケー(≒万物の根源)は空気の4つのリゾーマタ(≒根)であるという説を立てたことが知られています。


構成要素の『』に当たるものが現代でいう『プラズマ』に対応させられるので、彼の偉大さをプラズマ物理学の創設者は感じているんではないでしょうか。


あくまでアリストテレスの仮説は、哲学の第一原理であるため、仮説には変りありません。


現代では実験を通して概念の確実性のもとで自然科学が作り上げられていることでしょう。


さて、プラズマの発端はこの辺にしておいて、このプラズマの応用面をみていきましょう。


一つは、人類最大のプロジェクトにもなっている人工太陽を作ることです。

この核融合研究は、温度が一億度を超える超高温プラズマを磁場によって閉じ込めるトカマク方式を中心に研究がすすめられており、その際に、プラズマ不安定さやエネルギーの効率性の原因究明が今後の課題になってるそうです。


更に、プラズマ宇宙物理学っていうあまり知られていない分野もあります。

宇宙空間や天体の内部などで物質が高エネルギーの状態になると、原子を構成している原子核と電子はばらばらになって運動します。これがプラズマの正体ですね。

現在の宇宙の中で認識が出来ている物質の殆どがプラズマ状態であるそうですが、銀河の進化、太陽の活動、オーロラなどはすべてプラズマによる現象です。


まだまだ未知の部分がかなり多い分野ですが、興味のある方はいろいろ調べてみるとよいでしょう。


自分は、1990年に出版された割かし古めの少し専門的な本を読んで、ちょっとだけ知識をつけたつもりです。


更に、卒研のテーマを決めるべく様々な分野の本を購入したいかと思ってます。