レーザー核融合の使い道

核融合(発電)とは、エネルギー問題を解決する上で決して欠かすことのできないエネルギー源であることはほとんどの人が知っているかと思います。


普段、我々は原子力発電所や石油・石炭による火力発電所から取り出されるエネルギーを用いて、従来とは比較にならぬほど豊かな暮らしをしているはずです。


これに伴って、環境への影響が叫ばれる現在はエネルギーを消費することばかりに目を向けることはできず、我々が利用するエネルギーの代償を重要視し、環境問題やイノベート化されたエネルギーの効率的利用システムの積極的導入などについて日々検討すべきだと思います。


これから先エネルギー問題を解決する上で注目をあつめるのは、環境に配慮したエネルギー源である風力や太陽光、核融合などがあるかと思います。


風力や太陽光はもっとも有力ですが、何せ自然の影響をもろに受けやすいところが欠点であり、核融合発電へのつなぎとしての役割を演じるだけとなるでしょう。
(ただ、太陽光は地域によっては凄まじいエネルギーを取り出せるのであまり否定はできないでしょうが)


さて、今回はその核融合がレーザー核融合として他の分野へも影響を与えていることを少しでも垣間見て頂くためにその応用分野を少しだけ紹介します。


では、早速ですがレーザー核融合研究用に開発された高出力レーザーはレーザー誘雷があり、これは大気中にレーザー光を送出し、誘雷塔の先端からプラズマチャンネルを作り出します。プラズマの先端から雷雲に向けてリーダーが進展し、リーダーを通して雷を誘雷塔へと導きます。


更に、レーザー爆縮を利用すれば温度1億度という極限の物質状態を実験室でも作り出すことができ、超新星爆発や地球・太陽などの内部構造など、これまで不可能であった環境を実験室で模擬することができるようになり、相対論的プラズマ物理学や実験天文学など新たな学問領域が誕生しようとしています。


このようにレーザー核融合は、新しい学問分野を生み出したり、新規産業基盤技術の創出など、利用価値の高い技術であることは間違いないでしょうね。