超伝導の本を読んで(ユビキタスな社会を目指して...)
超伝導現象とは、通常低温状態で見られる現象であるってことは周知の事実であると思います。
現段階では、これより更にローコストで済む高温の超伝導線材についての研究がなされており、ビスマス系線材だったり、イットリウム系線材だったりが発見されているようです。
線材によって特徴や特性が異なっており、磁場・温度に対して臨界電流密度が高ければ高いほどよい素材ということになります。
高温の超伝導体では、態々低温にしなくてもいいのでその分エネルギーが要りません。
超伝導の未来は、「常温でこれを実現できないか」ってことを考えています。
実は、実験ではそれが可能であるセラミックスが発見されているようです。
その材料の実用化がなされれば、省エネ化は勿論のこと、エネルギーの平均的な利用が実現できます。
例えば、灼熱の太陽に照らされるサハラ砂漠で太陽光発電を行えば、地球に住む人たちが一日で使うエネルギーの何倍かの(2,3倍だったかな?)エネルギーが得られることがわかってます。
そのエネルギーをどう運ぶか...ここで超伝導の出番が来るのです。
今までのエネルギーの輸送方法では、発電した当初のエネルギーを実際にエネルギーを使用する場所までもってくると必ず無駄が生じたことでしょう。
ここで抵抗ゼロのケーブルを用いれば、どこにだって自由自在にエネルギーを輸送できます。
ましてや、電力が自由化されたのでこれは一儲けのチャンスだと考える人もいるくらいです。
先程、エネルギーが平均化されるといったのは、ケーブルの建設時には先進国だったり発展途上国だったりを必ず通るわけです。
これでエネルギー配分をすれば、各国均等にエネルギーが消費できるという意味だったのです。
しかしながらこれじゃあ、発展途上国は満足しませんよね...?
温暖化の問題もさることながら、やはり一度は今まで先進国が使ってきた化石燃料なり何なりを彼らにもある程度国が発展するまで使わせるべきかと思います。
それから(常温超伝導体が実現するなら)エネルギー平均化を行い各国共にエネルギー問題改善や環境問題の一部解決って形で丸く収まるのではないかと思います。
でも本当にそううまくいくのかな...