衆院選で、前回民主支持者が自民へ投票34%

 読売新聞が実施した「衆院選ネットモニター」第3回調査によると、2003年の前回衆院選(比例選)と04年参院選(同)で民主党に投票した人のうち、それぞれ約3分の1が今回の衆院選(同)で、自民党に投票していたことがわかった模様だ.小泉自民による郵政改革のみへと争点をしぼったことが背景にあり、無党派層の支持を仰いだ結果によるものだろう.そして、今まで民主に投票してきた人々が自民へ移った事で、今回の衆院選圧勝が実現したものと受け止めるのが自然だし、この記事の川上和久・明治学院大法学部長も同じようなことを発言している.そもそも、投票日前からすでに勝負は見えていたかと思える.
 元民主党代表の岡田氏は、最終的には無所属の田中真紀子の応援演説を受けながらも、自民に大敗し辞任してまったが、何が原因だったのだろうか...一つは、郵政法案の対案を提出しなかったことが挙げられるが、その他にも数値としては表明しているものの無駄な歳出の削減での実現性が伴ってない点や年金・子育て問題を意識しすぎ郵政問題が国民にとって関心があるにも関わらずに敢えて方向性を変えた点などなど細かく言えば数多くあるだろう.
 しかし、今回の総選挙は小泉自民の圧勝に終ったが、次の選挙はどうなるかわからない.代表に就いた前原氏がどこまで、政権交代に寄与できるのか見ものだと思える.