6ヶ国協議の第5次草案 『米政府好反応』

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20050917/K2005091700760.html
 第4回6者協議の休会再開後、議長国の中国が第5次草案を提示し、米国と北朝鮮の歩み寄りが期待される中、草案の検討が始まっている.争点である北朝鮮の『核の平和利用』を認めるかどうかだが、米国は、北朝鮮が核を完全廃棄するならば、軽水炉建設の可能性を将来的には目をつむるといったことも示唆している.北朝鮮にとって、この草案に賛同すれば、韓国からの電力供給もあるし、査察さえ認めれば核の平和利用だって行えるので悪い条件ではないと思えなくもない.ただ、北朝鮮の真の目的は、平和利用することじゃなく、米国がもしも自国を侵略したときの備えとしての対抗意識の面での核保有があるのだろうと考えるのは自然だろう.しかし、平和利用さえも米国は、NPT(核拡散防止条約)に復帰しない限り、認めないといっている.トータル的には、両国にとって不利益にはならない様な方向性で型がついているかと思える.
 ここは、正念場を迎えるが将来の和平のため6ヶ国とも真剣に取り組んでほしいかと思う.

[追記]
本日、午後から北京の釣魚台迎賓館で首席代表協議を開き、中国が示した第4次草案の修正案の受け入れに関して合意できず、今回も交渉決裂への風向きが強まってきた.やっぱり、北朝鮮は譲歩という言葉を知らないといわざるを得ない.