数学の重要性

 数学とは、一般的には「何をしたいのかが解らない」とか「つまらない」とかという印象を持っている人はかなりの圧倒的多数を占めるはずであるのは事実だし、それを否定しようとしないが、本来の数学の役割の凄さに気づけば、これほど好まれる学問は存在しないのではないかと思うようになってきた.数学がなければ物理学っていう学問すら存在が危うくなってくるし、どの学問に対してもいえることだが、数学の影響力は絶大で、現代科学での発展は間違いなく数学に依存するものであることは自然にみて取れ得るだろう.他の学問も相互依存し合う形で、よい影響や悪い影響を受けながら進歩してきたのだろうと思うから、数学の超越的絶対性は、学者によって見解が異なるだろうが、ここで誰もが受け入れ難い自己の観念を惜しみなく披露したいと思う.
 地球とは、無の状態の真空から高密度のビックバンによって、高エネルギーを持った粒子が、飛び立って長い年月を掛け、ジャイアンインパクト説なり親子説なり、どういった説で地球や月が形成されたのか真相はよく解らないが、この用に誕生した.そもそも、何故このような現象が起こったのだろうか...その裏側には哲学的な視点をとると、「神」が存在して、その影響力を以って誕生したようだ.これと同様に、物理学では運動方程式ma=fが何故成り立つのかはっきりとした証明がないように、数学にも神がいるのだと思う.何故数学だけが、曖昧さを一切に排除し明確な記述のみで表されるのかを考えると、背景に神が数学という学問を支えているからに他ならないと思う.神の万能性は否めないだろうが、その神の能力は我々に少しだけれど与えられていると考えると何故人間が知を得ているのかの説明がつく.仮に神の存在性を主張しないならば、何故、今の様な人間が知を得ているのかの説明がつかず、これは根源的な問題を対象にしているので医学的な観点から反論されても、こちらとしては、対象を見誤っているとしか判断しがたい.
 数学は神を纏った云わば化身であり、学問上高度なため幅広く分野が細分化されるのはこの学問の一つの特徴でもある.結局は、この学問はいずれ誰からも崇拝されるような未来はこないにしても、来ても可笑しくないという裏側の面もあるのではないかと思う.