ふとおもったこと

ふつう、nが自然数のとき

\;\;\;n!

の値は

\;\;\;n!=n(n-1)\dots1

と簡単に求められるだろう。


しかし、sが実数のとき

\;\;\;s!

を求めるのは高校の範囲ではちょっと苦しい。


なぜならば、ガンマ関数

\;\;\;\Gamma(s)={\Bigint}_0^{\infty}x^{s-1}e^{-x}dx

というものを導入しなければいけないから。


つまり、これを使えば

\;\;\;e!\;,\;{\pi}!

という不気味な値も近似的に求めることができるだろう。これはなんとも不思議。


さらに、複素数まで拡張したガンマ関数

\;\;\;\Gamma(z)=\frac{e^{\gamma{z}}}{z}\prod_{n=1}^{\infty}\left(1+\frac{z}{n}\right)^{-1}e^{\frac{z}{n}}

を用いれば

\;\;\;i!\;\;(i=\sqrt{-1})

というわけのわからない値を求めることができるのだろう。


ここで、γはオイラー定数のことで

\gamma\;:=\;\lim_{n \rightarrow\infty}\left(\sum_{k=1}^n \frac{1}{k}-\ln(n)\right)={\Bigint}_1^{\infty}\left({1\over\lfloor x\rfloor}-{\frac{1}{x}}\right)dx=0.577\dots

と表されます。


このような議論は一体どのようなことに応用されているのだろう...^^;すごく気になる。


そういえば、オイラーの公式

\;\;\;e^{i\theta}=cos{\theta}+isin{\theta}

は有名ですが、θ=πのとき

\;\;\;e^{i\pi}=-1

という数学的には美しい、自然対数e、虚数i、円周率πを関係付ける公式が導出されます。


そうすると

\;\;\;e!\;,\;{\pi}!\;,\;i!

を全て含んだ等式は得られるのだろうか...。数式が『キタなくなりそう』だから存在しないのかもしれないw