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4次元時空での4次元積分は、局所ローレンツ系では微小な4次元領域の体積要素はなので、局所ローレンツ系{xα}から一般の座標系{xα'}への座標変換は
と表されます。
と定義すれば
となります。
一方、計量テンソルは
ここで
だから、行列式を計算すると
となります。ただし、は
です。
すると、以下の4次元積分が導出できます。
以下、とすると4次積分から3次積分へのガウスの定理は以下のように書き下せます。
ここで、d3Sは4次元時空中の3次元超曲面の面積要素で、nαはその超曲面上の外向きの単位法線ベクトルを表します。
因みに、ベクトル解析で学ぶガウスの定理は、3次元の体積積分から2次元の面積積分への変換公式として知られていましたが、上記は4次元バージョンです。
一般化すれば何次元でも可能ですが、面倒なので書くのはやめておきます^^;
※一般化したのを覚えておけば、ベクトル発散定理やガウスの発散定理、球座標系のdiv等は覚える必要はなく、単純に導出できる点がこの積分の威力だと思います。
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