サイクリック的な関連性≪by 他学部聴講推進派≫

 あらゆる分野は関連性を所持しているが、その内面を知らないままに学問に励むのは危険すぎるだろう。率直にいえば、大学生ならば自分の専門ばかりみているといつかは怪我するだろうと思う。特に理学部の人たちや人文学部の人たちは人一倍周囲を意識しないと取り返しの付かぬことになるだろうかと思えなくもない。何故そのような発想に着手したのかと問われれば、これは関連性が多少なりとも見えたものしかその実態はわかり得ないかと思う。学問の真の頂点を極めるには『関連性なし』にはあり得ない。


 体験談として少し参考にしてもらいたい例だが、自分は今期理学部の数学科の授業や法学部の授業を幾つか履修していた。数学科で印象に残ったことは、高度で抽象化した普遍数学をし、その一分野を徹底して教え込んでいる教官の姿がうかがえた。何回も聴講するうちに何故指導者たる教官らは、自己の専門ばかりに拘って学生達の視野を広くしようとしないのか。

 数学科に限らず理学部では典型的なことだが、大学入試のとき何故理学部を敢えて選んだのか...その理由は『研究者になりたい』や『数学(物理、化学等々)が好きだから』といったものだろうかと思える。例外もあるだろうが高校生が大学入学後の計画を事細かに考えるレベルは所持していないと考えるのが妥当であると考えられるため、これらの単純な動機での入学にここでは留めておきたい。


 実際、理学部特に数学科の進路を見てみると、研究者を目指すため大学院進学もする人もいるが、数学と関連のない畑違いな就職先に行っている者はどうなのだろうか...。


 こればかりは、学生が努力しなかったから悪いのも少しぐらいはあるが、何回も強調するが関連性を教えない教官も悪いかと思う。


 参考までにここで自分がどのような関連付けをしていたのか掲載しておきます。

 
 大学入学後の初年次は、1年間相当勉強しました。(恐らく受験時代以上です。ちょっと気合はいってました^^;


 自分は工学部なので『回路理論』なり『グラフ理論』なり『電磁気学』を学ぶわけです。


 2年次後期に『トポロジー』という理学部対象のややハイレベルな講義を聴講し、『回路理論』や『電磁気学』への応用の可能性を考えるようになります。『電磁気学』では周回積分路を『ひも』と考えれば、伸縮自在に操ってトポロジカルな操作ができるだろうと思ってます。更に、電磁気学には無限の可能性が秘められており『相対論』や『量子論』との関連が奥深く、自分が特に興味を示している『宇宙論』を考える上ではその2分野は必須分野になってきます。


 会社法って講義も株をはじめようかと思っている自分にとってはとても参考になる授業だった。これについては過去の記事を参照してほしい。
株取引と数学の融合へ


 このように数学科なり自分の専門にこもっている学生は、他学部をのぞいてみるのも悪くはないだろう。逆にそうしなければ、自分の可能性をつぶすことは充分に考えられるかもしれない。


※今、何を研究すべきか(=何に自分が向いているのか)研究分野をあさってまして近々紹介していこうかと思ってます。